運転中の動悸で日常生活にまで支障をきたしてしまったパニック障害
2025.05.05
患者様概要
MSさん 女性30代 江別市在住 鍼灸経験無し
症状
動悸(運転中のみ)
2021年9月にかなり強い動悸が3日間続いた。治まったが、その後は運転中に動悸が出るようになり同年11月に運転中に急な動悸に襲われる。
路肩に車を止め少し休憩を取ったが3時間経っても治まらなかったため、ご友人に迎えに来てもらい病院に行った。
自律神経失調症かパニック障害の疑いがあると病院で言われ、薬を処方される。その後は発作が起こりそうだったり、起きても薬を飲めば15分ほどで治まるが運転の度に発作が起こる。
整骨院にて週1回のペースで自律神経を整える整体を受けていて、施術を受けると調子はいいが2日ほどで戻ってしまう。
施術内容と経過
初診時
背中を確認してみると、動悸や不安感などの症状のエリアにかなりの緊張が確認できた。
そのエリアを緩める作用のある骨盤や肘周りのツボに鍼をして、力が抜けやすくなるように温灸も併せて施術しました。
背中を確認すると緊張が取れていることが確認できたのと、ベッドに仰向けに寝ていた際に背中全体がベッドにくっついて脱力できたのが実感出来たとの事だったので、施術を終了した。
2回目
前回施術後は体がとてもポカポカしてとても眠くなった。
帰りの車の運転も動悸は出なかった(治療院に来る際に安定剤を服用していたためどちらの効果かはわからないが、、、)
翌日は起床後にめまいとダルさがあったがすぐ良くなり2回目の施術日まで動悸が来るかも、、、となっても休憩するほどではなかった。
めまいとダルさが出ていたようなので1回目より時間を短くして刺激量を調節した。
3回目
前回施術後はこの症状になってから初めて安定剤を飲まずに過ごせた。
翌日の夕方に動悸がしたがその日だけで、その後は3回目の施術日まで大丈夫だった。2日くらい前に肩・背中が急に凝ってきて気持ち悪くなったがすぐ良くなった。
背中の緊張はかなり目立たなくなっていたので2回目と同じく刺激を調節して施術をした。
4回目
前回施術後は良い意味で体調に変化なく、体温が上がった。
この症状になる前の体温は36℃後半で、体調を崩してからは35℃台になっていたが36℃後半に戻ってきた。
5回目
間隔が少し空いたが体調が良く、動悸も気にならなかったが、前日にテレビで芸能人の自殺のニュースを見てしまい、その後出勤中に交通事故を目撃してしまった。
すぐ安定剤を飲んだが、スイッチが入ってしまったような感覚で、症状が気になり始めた。
初診時と同じく背中の緊張が確認できた。施術時間や刺激量を初診時と同じくらいに戻し施術した。
6回目
前回施術後は症状を引きずることなく、翌日には調子が良くなっていた。
背中の緊張もほとんどなく、前回の発作が起こりそうなスイッチが入っても体調が崩れなかった事も確認できたが、定期的に施術していた方が安心するという事でしたので、ご来院間隔は不定期で現在も継続中。