股関節炎の原因と治療例について
股関節炎は、幼児及び学童期の子供によく見られ、女子よりも男子に多い疾患です。
単純性股関節炎(小児に発生しやすい原因不明の股関節炎)は一過性で、基本的に1~2週間で完治しますが、5歳前後の幼児の場合はペルテス病(股関節を作っている、大腿の骨の先端が壊死してしまう疾患)に進む可能性があるので、経過観察が必要です。
股関節は股間にあると思われていますが、正しくは太ももの付け根と骨盤をつなぐ部分の関節です。太ももの付け根に骨頭が骨盤のソケット部分にはまりこむことで関節が安定しています。
この部分に何らかの炎症や違和感が生じると痛みへと発展していくのです。
股関節痛は放置しておくと、股関節の軟部組織を傷つけ、変形性股関節症など重症化してしまうので注意が必要です。
股関節は色んな方向に動くことができ、立位・歩行の際に上半身の荷重をかける大切な関節ですので、しっかり治療することが大切です。