強迫性障害について

強迫性障害について – 自律神経失調症にお悩みの方は札幌市白石区の鍼灸医院、かわしも治療院にお任せください。

病状と治療例

強迫性障害について

OBSESSIVE COMPULSIVE DISORDE

強迫性障害の原因と治療例について

強迫性障害とは、自分でもつまらないことだとわかっていたとしても、このことが頭から離れず、分かっていながら何度も確認などを繰り返すなどの行動を起こし、日常生活にも影響が出してしまう症状です。別名は強迫症と呼ばれており、治療次第では改善する病気です。
気にしちゃいけないと思えば思うほど症状がひどくなる上、外見から症状が見られないため、辛さを分かってもらえないのも特徴です。
日常生活が強迫観念中心で回ってしまう、人の目が気になってしまうなどの精神的な疲労を積み重ねている方も非常に多いです。
治療院ではカウンセリングや認知行動療法を受ける前の準備段階や継続して認知行動療法を続けていくために鍼灸治療をして身体を整えるなどの手助けを主に行います。

強迫性障害のよくある原因

強迫障害とは強いこだわりや不安を持っている方が出る病気です。
症状には軽度なものもありますが重い症状であればあるほど日常生活に支障が出てしまいます。また、不安障害であるため、日常生活に原因となる要素が多くあるため、症状が起きる際の様々な原因があります。
大きく分けると不潔恐怖、加害恐怖、確認行為、儀式行為、数字へのこだわり、物の配置などが原因として挙げられます。
普段生活している中ではあまり気にならないところであるため、他の人には理解していただけない場合がほとんどであることも症状が起きる原因であるといえます。

強迫性障害の治療例

強迫障害は治療できる病気であり、薬による治療とカウンセリング、認知行動療法が主な治療方法になっております。
認知行動療法は再発予防効果が高い「曝露反応妨害法」が代表的な治療法です。 患者さんが強迫観念による不安に立ち向かい、やらずにはいられなかった強迫行為(儀式)をせずに不安に対してチャレンジしていくという行動療法です。一見簡単な療法といえますが強迫障害の方はそうではありません。
たとえば、汚いと思うものをさわって手を洗わないで我慢する、留守宅が心配でも鍵をかけて外出し、施錠を確認するために戻らないで我慢するなどです。こうした課題を続けていくと、強い不安が弱くなっていき、やがて強迫行為をしなくても済むようになると期待されます。
治療院では鍼灸による施術を行うことにより、症状の緩和を手助けし改善に導く準備を行うことを目的とし、施術を行っていきます。

かわしも治療院ではこころsofaと提携し、
強迫性障害の患者様の症状緩和をお手伝い致します。

■太田 滋春先生
【資格】
公認心理師・臨床心理士・認定行動療法士
動療法士/臨床心理学修士

【臨床経験】
精神科勤務歴:8年
スクールカウンセラー歴10年以上
私設カウンセリング歴:10年以上

【専門分野】
うつ・不安・強迫などの困りごとへの認知行動療法
小学校~高校で生じる困りごとへのスクールカウンセリングを活かした認知行動療法
認知行動療法を活用した一次予防(学校でのこころの健康教室やぱんだ先生のこころメンテとしてYouTubeで情報発信)
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自律神経失調症・強迫性障害の症例・施術内容

OBSESSIVE COMPULSIVE DISORDE

症例3 症状が長年に渡り続いていた為、
体調を優先にして予定を組み生活せざるを得なかったパニック障害


患者

NSさん 女性40代 札幌在住 鍼灸経験あり


来院

2020年10月


症状

平成27年に「パニック障害」と診断される。
毎日めまい・ふらつき・気持ち悪さ・動悸があり、寝ても疲れが取れない。その為、日常の予定も立てられず仕事も短い時間でしかできない。(その短い時間でさえも体調が悪いので周りに迷惑をかけてしまい更に気分が落ち込む)
また体質的に薬全般が全く合わず、かかりつけの心療内科で医師と相談の上かなり量を減らして処方してもらっているが効力はない。
パニック障害と関係あるかは分からないが、毎年4月と12月に原因不明の発熱があり数週間寝込んでしまう。


施術内容と経過

初診時
自律神経が乱れて諸症状が出ている際に反応が出ている頚を確認するとかなりの緊張を確認。
関連する頭や骨盤・肘に鍼をしながら、体全体に力が入って抜けなくなってしまっているので血流を促進してリラックスしやすいように温灸も併せて施術した。頚の変化が確認できたので初回の施術は終了した。

2回目
前回当日は体がポカポカして嫌な感じではないダルさを感じ、その日は気づいたら布団に入る前に寝ていた。翌日は心地いいだるさが残っていて体はいつもより軽い感じがした。
2回目施術後も心地のいいダルさがあり体は軽い。

3回目
前回当日は初診時よりも体が軽く、睡眠もこんなに寝ていいのだろうか、、、と心配になるくらい取れている。
めまい・ふらつき・気持ち悪さ・動悸等の諸症状は全く無い訳では無いがかなり改善してきていて、自律神経の反応が出ていた頚も緊張が取れてきている。

4回目
自律神経の諸症状が落ち着いてきたせいか、肩こり・腰の症状に目が行くようになってきたので関連する背中や太もも・臀部などに鍼をした。

5回目
肩・腰の症状が落ち着いてきて、めまい・ふらつき・気持ち悪さ・動悸等の諸症状は若干出てはいるが日常生活は以前よりしっかりと過ごせる状態になってきている。


通院回数

最初の3回は2~3日おきでその後は1週間間隔。体力や免疫力をしっかりつけたいとご本人の希望でその後も月に3~4回のペースで継続中。間隔はご本人の体調や違和感が長く続けば来院していただいている。


考察

自律神経の諸症状やパニック障害の発作が出てしまうと、身体は命を守ろうとして体を丸めるように力を入れてしまいます。諸症状が続いていたり、発作が定期的に起こってしまうと身体には常に力が入った状態になってしまいその状態で日常生活を送ることになります。今回はその状態で5年も過ごしていたことになるので、症状は治まらず睡眠を取っても疲れが取れない、そうなると身体の力は抜けずさらに症状は悪化したり長引いたりと負のループに陥ってしまいます。まずは固くなってしまっている場所を柔らかくして、その上で「身体の力を抜く」ことで、力が抜けて余計な緊張が取れ自律神経の乱れが整い体の軽さや睡眠の質の向上に繋がったと考えています。



症例2 運転中の動悸で日常生活にまで支障をきたしてしまったパニック障害


患者

MSさん 女性30代 江別市在住 鍼灸経験無し


来院

2022年4月


症状

動悸(運転中のみ)
2021年9月にかなり強い動悸が3日間続いた。治まったが、その後は運転中に動悸が出るようになり同年11月に運転中に急な動悸に襲われる。
路肩に車を止め少し休憩を取ったが3時間経っても治まらなかったため、ご友人に迎えに来てもらい病院に行った。
自律神経失調症かパニック障害の疑いがあると病院で言われ、薬を処方される。その後は発作が起こりそうだったり、起きても薬を飲めば15分ほどで治まるが運転の度に発作が起こる。
整骨院にて週1回のペースで自律神経を整える整体を受けていて、施術を受けると調子はいいが2日ほどで戻ってしまう。


施術内容と経過

初診時
背中を確認してみると、動悸や不安感などの症状のエリアにかなりの緊張が確認できた。
そのエリアを緩める作用のある骨盤や肘周りのツボに鍼をして、力が抜けやすくなるように温灸も併せて施術しました。
背中を確認すると緊張が取れていることが確認できたのと、ベッドに仰向けに寝ていた際に背中全体がベッドにくっついて脱力できたのが実感出来たとの事だったので、施術を終了した。

2回目
前回施術後は体がとてもポカポカしてとても眠くなった。
帰りの車の運転も動悸は出なかった(治療院に来る際に安定剤を服用していたためどちらの効果かはわからないが、、、)
翌日は起床後にめまいとダルさがあったがすぐ良くなり2回目の施術日まで動悸が来るかも、、、となっても休憩するほどではなかった。
めまいとダルさが出ていたようなので1回目より時間を短くして刺激量を調節した。

3回目
前回施術後はこの症状になってから初めて安定剤を飲まずに過ごせた。
翌日の夕方に動悸がしたがその日だけで、その後は3回目の施術日まで大丈夫だった。2日くらい前に肩・背中が急に凝ってきて気持ち悪くなったがすぐ良くなった。
背中の緊張はかなり目立たなくなっていたので2回目と同じく刺激を調節して施術をした。

4回目
前回施術後は良い意味で体調に変化なく、体温が上がった。
この症状になる前の体温は36℃後半で、体調を崩してからは35℃台になっていたが36℃後半に戻ってきた。

5回目
間隔が少し空いたが体調が良く、動悸も気にならなかったが、前日にテレビで芸能人の自殺のニュースを見てしまい、その後出勤中に交通事故を目撃してしまった。
すぐ安定剤を飲んだが、スイッチが入ってしまったような感覚で、症状が気になり始めた。
初診時と同じく背中の緊張が確認できた。施術時間や刺激量を初診時と同じくらいに戻し施術した。

6回目
前回施術後は症状を引きずることなく、翌日には調子が良くなっていた。
背中の緊張もほとんどなく、前回の発作が起こりそうなスイッチが入っても体調が崩れなかった事も確認できたが、定期的に施術していた方が安心するという事でしたので、ご来院間隔は不定期で現在も継続中。


通院回数

体調が安定するまでは6回、1週間~10日に一度


考察

症状が気にならなくなり身体の緊張が少なくなってきても様子を見ず、継続して施術していたので、急なストレスがかかりスイッチが入りそうになっても体調の崩れ具合は最小限で済み、1回の施術で安定した。
ストレスへの耐性は個人差があるので、若干の症状が残っていても一旦施術をせずに様子を見ていても改善に向かっていく例はあるが、今回の場合はしっかりと施術を継続していたことにより免疫力も上がり、精神的にも安定に繋がったと思われる。



症例1 日常の疲れやストレスにコロナ罹患で更に身体に無理が掛かって発症したパニック障害

患者

KHさん 女性30代 鍼灸経験あり


来院

2022年9月


症状

倦怠感・息切れ・動悸・頭と手の痺れ通勤の際の交通機関の中で立っていられなくなる程、症状が強く出る。
2022年7月にコロナに罹患。コロナは治ったが倦怠感・息切れ・動悸・頭と手の痺れなどの症状が改善せず。8月に内科を受診すると心筋梗塞の気があるとの事で病院を紹介され検査するも異常なし。(その間のストレスでパニック障害が発症したかも、、、)
2歳のお子様が夜全然寝てくれず、自分も寝むれないので更に疲れが取れない。


施術内容と経過

初診時
頚・肩・背中全体が張っていて、自律神経の反応点・動悸不安感の反応点にかなりの緊張を確認できた。
関連する頭・骨盤・腕・に鍼をしながら力が抜けやすいようにする為温灸も併せて施術した。
頭の痺れは残っているが、倦怠感・手の痺れ・頚の痛みは無くなり頚・肩・背中の張りが柔らかくなった事が確認できたので初回の施術は終了した。

2回目
前回施術後はとても楽で、食欲も出たし交通機関に乗って出社できた。
初診時よりは張りや反応点の緊張は少なくなっていたが、まだ残っていたため初診時と同じく施術した。

3回目
前回施術後はダルさがあり寝落ちしてしまった。
翌日からダルさは抜け調子が良かったが2日目は朝から顔・口唇の痺れ・ダルさで動けない等の症状があり調子が悪かった。
3日目から3回目の施術日まではとても調子がよく、食欲もある。施術時間を短くし、鍼の本数を減らすなどして刺激量を調節した。

4回目
前回施術後は3日間調子が良かったが、3日目の仕事終わりに両耳が詰まったような感じになり、痺れ・息苦しさが出てきてその状態が4回目の施術日まで続いた。
この際にお子様が夜全然寝むれず、その為ご自身も十分な睡眠が取れていないことが判明。
身体の張りや反応点の緊張は初診時に比べるとかなり改善してきているため、睡眠が確保できないことにより施術しても疲労が蓄積してしまっているのではないかと推測し、しっかりと睡眠を取るためにお子様の疳の虫のケアをお伝えして、3回目と同じ刺激量での施術をして終了した。

5回目
約1か月の間隔があきご来院。
疳の虫のケアがかなり効いたようで、お子様もご本人も睡眠はしっかりと取れるようになり倦怠感・息切れ・動悸・頭と手の痺れ等の症状は気にならなくなり、交通機関を使用しての出社も問題がなく出来ているとのご報告を受けました。
近日中に飛行機に乗る用事があり少し心配なので、ご来院頂いた。反応が多少出ている個所に鍼をして温灸で身体を温めて施術をした。
ほとんど症状が気にならなくなっており、日常生活が問題なく送れるようになっているので、症状が出始めたり、違和感が出てくるようならご連絡いただくようお伝えして終了した。


通院回数、間隔

5回、1週間に一度


参考

コロナに罹患した際に体に入ってしまった力が抜けないまま、心筋梗塞の気があると言われストレスがかかり更に力が抜けなくなってしまったと思われる。
施術の経過自体は反応が出ている箇所(頭・前腕・下腿)に鍼をすると緊張は抜け調子が良くなっていたので順調だったが、数日でまた症状が出てくるとなると、
かなり病歴が長いか休息(睡眠や休憩)が極端に取れていないかのどちらかだと推測し詳しく問診してみると睡眠がしっかりと取れていないことが判明し、そちらのアプローチもする事で改善したと思われる。