変形性膝関節症について
ABOUT OSTEOARTHRITIS OF THE KNEE
変形性膝関節症の原因と治療例について
変形性膝関節症とは、大腿骨と脛骨とのバランスが崩れ、クッションの代わりをしている軟骨部分が磨り減り、骨同士がぶつかり合って痛みが出る症状です。
症状は、膝への負担によって軟骨が削れたり、骨棘(削れた骨が棘状になったもの)ができたり、膝の屈伸がしにくくなったりする疾患です。
また、関節に関節液(水)が溜まる場合もあります。
一時性関節症は、通常、肥満とO脚の人がなりやすく、歩行時に膝を完全に伸ばすことができなくなります。
症状の進行によって、膝の周囲の靱帯が癒着し、筋肉も硬化して、いわば石膏で固めたようになるので、膝を完全に伸ばせなくなるのです。
また、膝が伸ばせないため、立った時に膝をやや曲げて立つようになります。
また、これにより歩行が不自由になると、運動量が減って、消費カロリーが減少するため、肥満になりやすく、水分代謝も悪くなるため、膝や足首の周囲がむくむ傾向にあります。
変形性膝関節症でお悩みの方は、当院で体の歪みを整え、大腿骨と脛骨のバランスを元の状態に戻していくようにしましょう。
変形性膝関節症のよくある原因
変形性膝関節症の方は以下のような症状が見られます。
・膝の内側が痛い
・正座ができない
・しゃがむことができない
・膝に水がたまっている
・階段の上り下りがつらい
また、変形性膝関節症の一番の原因は、姿勢と骨盤・股関節の歪みにあります。
骨盤と股関節のバランスが崩れたまま、長年使ってきたことにより、膝の内側に負担がかかり、O脚になってしまいます。
この状態のまま過ごしていると、骨と骨同士がぶつかり合い、膝が変形し、痛みが出てきてしまうのです。
変形性膝関節症の治療例
主な症状は膝関節の痛みと水がたまることです。症状が進むと、膝の動きは制限され、膝が完全に伸びなくなります。
変形性膝関節症の方は、まず膝の痛みを軽減させる必要があるので、特に膝痛に効果的な膝周囲のツボに鍼による治療を施します。また、すねやふくらはぎにあるツボも膝痛に効果的です。ケガではない膝の障害は、膝裏を重点的に治療します。
高齢者は歩行障害に陥ると肥満になりやすく、膝痛が悪化すると同時に、消化器系の内臓(胃や腸など)にも悪影響を及ぼすので消化器系の内臓に繋がるツボへ鍼による治療を施します。
一方、腰椎椎間板ヘルニアの患者には、鍼による治療だけではなく、牽引などの療法も利用します。
脊椎分離すべり症の方には、患部周囲の筋肉を強化する運動療法を併用し、膝の中に関節液が溜まっている場合は、灸による治療を施します。
当院では、変形性膝関節症の改善にあたって、痛みを取るだけでなく根本的にアプローチしていくことが必要だと考えています。
変形性膝関節症という症状は、「我慢できる痛みだから」「良くなっている時期もあるから」と思いやすく、放置しておくと知らず知らずのうちに重症化してしまう可能性がとても高いからです。
また、膝の痛みを他の部位が庇っていることが多いので、膝関節だけでなく首や腰にも別の症状を併発してしまいます。
そこで当院では、重症化・再発を防ぐために、原因を徹底的に見つけ出すことに力を入れています。
原因をつきとめ、正しい施術によるアプローチで変形性膝関節症の早期改善に努めます。